CX-3(エンジン特性)
愛車CX-3には2,000ccのガソリンエンジンが積まれています。
1,240kgの車体に2,000ccのエンジンは十分に力強く、街中を走る分には非力さを感じる場面はまずありません。さすがにディーゼルのように高速ギアのまま上り勾配を走るのは難しいですが、パドルでシフトダウンして2,000回転程度をキープして走らせるのもまた楽しいものです。
一方高速巡航ではどうしてもディーゼルに分がありますね。時速80kmほどまではゆったりと走れますが、100km前後のペースになってくると変速がせわしなくなってきます。デミオでもそうでしたが、高速ではスポーツモードにした方が快適に走れるようです。
さて、このスカイアクティブGの2,000ccエンジンですが、その他の車種にも汎用的に搭載されているものです。しかし、面白いことにその特性は車種ごとに微妙に異なっているのです。ちょっと整理してみました。
※アクセラは2,000ccが廃止されたので除外
■CX-3(1,240kg)
・最高出力
148ps/6,000rpm
・最大トルク
192N・m/2,800rpm
■CX-5(1,480kg)
・最高出力
155ps/6,000rpm
・最大トルク
196N・m/4,000rpm
■アテンザ(1,440kg)
・最高出力
155ps/6,000rpm
・最大トルク
196N・m/4,000rpm
■ロードスター(1,130kg)
・最高出力
158ps/6,000rpm
・最大トルク
200N・m/4,600rpm
こうして並べてみると、CX-3はやや出力が抑えられているようですね。しかし、注目すべきはその最大トルクの発生回転数。他車種が4,000回転以上で最大トルクを発生するのに対して、CX-3は何と2,800回転で最大トルクを発生します。
ディーゼルエンジンが街中で乗りやすいのは、低回転で最大トルクを発生するところにありますが、CX-3のガソリンエンジンも、ディーゼルに負けず劣らず低回転から最大トルクを発揮するのです。
タウンユース中心のユーザー向けに設定した、とマツダが発表している通り、CX-3のエンジンはいわゆる”高回転まで回して楽しむ”というスポーツカー的なものではなく、より実用的で堅実な味付けになっていることがわかります。
最初は、デミオの1,300ccのように高回転まで回して乗っていましたが、むしろトルクの美味しいところでシフトアップしていく乗り方が正しいようですね。
マツダの提唱する”躍度”という概念から言っても、そのような乗り方が推奨されているのでしょう。
そういえば最近試乗したスイフトスポーツも、ターボ化したためにそのような乗り方をする車に変わったように思います。
デミオはよくアクセルを床まで踏み込んでましたが、CX-3ではあまりそのような機会が無くなりました笑