声楽・合唱と車好きのブログ

趣味だからこそ極めたい。そんなアマチュア声楽家の日記兼雑記です。レッスンの申込みも受付中です。

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Nさん(ソプラノ)レッスン(2/6)

久しぶりのNさんのレッスンでした。


Nさんはレッスン歴としては1年で比較的新規の方なのですが、おそらく発声については一番進んでいます。


これまではHさんと甲乙つけがたい感じでしたが、今はNさんが上ですかね。


私がY先生から受け継いだ発声のメソッドは主に3つの段階からなります。


①A母音で完璧な音色を作り、息のルートを確定する
②歌詞の母音で歌って、①の響きのラインが崩れないようにする
③②の母音の流れを崩さないところで子音を発音する(舌の振付けを決める)


このうち、新規のレッスン生には、まず徹底して①を教え込みます。


そして、それができるまでに相当な期間がかかります。


①ができるようになれば、Y先生メソッドで言う初級者脱出です。


①がある程度できるようになったら、②に進みます。


②までできる人はまずいません。正直そこまでできるなら、この発声技術のほとんどは習得できていると言えるからです。


Nさんの場合、もう②をほとんどマスターしつつあります。


私としては、①・②がテクニックの要だと思っているので、そこまで理解されてしまうと、あとは本当に細かいことです。


でも、そこまでできてしまうので、③中心のレッスンになりました。


これができると、非常に歌詞が明瞭にクリアーに聴こえるようになります。


舌の振付けという説明をしたとき、Nさんの顔に「?!?!」という表情が浮かんでいましたが、そりゃそうですよね。初めて聞いた概念だと思います。


子音の処理はさすがにまだ教えてないから不慣れでたどたどしいのですが、母音が完璧なので何とも面白い歌唱になっていました笑


合唱をやっていると、「子音ははっきり発音しなければならない」と教わることがあります。


これは正しいのですが、きちんと説明しないと、単純に子音を強い息で吐きだすようなことを皆やります。指揮者の指導力不足です。


Y先生いわく「やりゃーいいってもんじゃない!」です。


子音は母音の息で発音しなければならない。


・・・と言うより、母音の息で子音を捌くだけでいい、のです。


子音だけ強調して出しても、後に続く母音が壊れては何の意味もありません。


ベルカントとは、母音をレガートに繋げるための歌唱技術だから。


Nさんも発声が自由になったことで、色々な曲を歌いたい欲求が高まっているようです。


可愛い生徒です☆(歳上ですけど^^;)

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