ポッペアの戴冠(11/25)
モンテヴェルディのオペラ、『ポッペアの戴冠』を、県立音楽堂で鑑賞してきました。
音楽堂は超満員!音楽堂で歌う機会はたくさんありますが、超満員の音楽堂を見たのは初めてかもしれません。
このオペラ、有名なのか無名なのかわかりませんが、筋はとんでもないです。略奪愛賛美、不倫礼賛という内容で、「こ、これはハッピーエンド風に終わらせてるけど、いいのか?!」という内容でした笑
もっとも、後日談で、皇妃の座を略奪したポッペアは、皇帝ネローネによって殺されるという悲劇的な結末を迎えるので、劇に含まれないその悲劇を踏まえた上で鑑賞するというのが正しいようです。
キャストは、結構実力派の方が集っていたなぁという印象で、心地良く鑑賞できました。しかし、指揮の鈴木優人氏はすごかった。オペラの中であそこまで音楽を支配し、コントロールしている方は初めて見た気がします。指揮者にブラボー!を送りたいです。
音楽的には、カウンターテナーが多用されているのが印象的でした。乳母役はわかるとしても、オットーネ(ポッペアの夫)がなぜカウンターなんだろう。ファルセットで愛を囁かれてもねー、、、と思っていたら、ネローネの役がドラマティック・ソプラノ?!
この時代の作品には不勉強で申し訳ありませんが、現代から見るとちょっと異様とも思えるキャスティングでした。
男女でベタベタする演技は教育上よろしくないのでしょうが、女性同士ならそれも許されるのでしょうか。ポッペア役の森さんの妖艶な演技が印象に残りました。