ＣＸ－３納車と引替えに、デミオを引き渡しました。デミオの最終的なインプレッションをまとめましたので、購入を検討される方はぜひご参考になさってください。

所有期間：平成28年１月～平成29年９月（１年８ヶ月）
購入金額：約225万円、うち車両本体価格1,760,400円
売却金額：約135万円
総走行距離：約18,200km（約910km/月）

○ボディタイプ
５ドアハッチバック

○グレード
13Ｓ　Ｌパッケージ

○排気量
1,300cc NA

○燃料
レギュラー

○ミッション
６速ＡＴ
コンパクトカーで６速ＡＴは贅沢ですよね。他に国産コンパクトでＡＴ選べるのは、最近出たスイフトのターボぐらいじゃないですか？

○外装
マツダのシンボルカラーであるソウルレッドは、夜間に見るととても美しいです。エクステリアは非常にかっこいいと思います。駐車場で見る度にデミオかっこいいなーと思ってたので、所有していてとても満足でした。

○内装
コンパクトカーとして見たら最上級、Ｂセグという色眼鏡で見なくても落ち着いていて洗練されたインテリアです。これも乗る度にかっこいいなーと思ってたので、本当に満足です。特にホワイトレザーシートは車内が明るくなるし、選んで良かったと思いました。

○ステアリング
結構大きなステアリングです。握った感触はしっかりしていて扱いやすかったです。個人的にはもう少し小径でもいいと思いました。（現在は改良が入って形状が見直されていると聞きました）

○シート
レザーシートです。やや硬めでホールド性が良く、カーブで身体がずれるようなことは一切ありませんでした。腰痛持ちの私が長時間運転しても苦にならないのですから、シートの出来はかなり良いのではないでしょうか。シートヒーターは性能が良く、温泉につかっているような快適さでした。（冬は１回しか越しませんでしたがｗ）なお、嫁はヘッドレストの位置が合わないとかでやたらとシートを倒して、いつも寝転んでいるような態勢で乗ってました。個人的には危ないのでちゃんと座って欲しかった。ちなみに、嫁以外から文句が出たことはありませんでした笑

○エアコン
コンパクトな車だからか、すぐ効きます。調節ダイヤルも運転中にサッといじりやすい位置にあって、ストレスは全くありませんでした。

○メーター類
上級グレードではタコメーターが中央で、速度はデジタル表示なのですが、これが熱いですね！回転数が上がっていくのを見るのは気分爽快です。

○スイッチ類
ミラー調整つまみの位置とか、本当にドライバーオリエンテッドに設計されていると思います。不便を感じたことはありません。操作系がコマンダーに集約されているのですっきりしてますね。

○ウィンカー音
マツダ車共通の音。私は好みです。かっちり系。

○ドア開閉音
マツダの弱点ですね。運転席・助手席はいいんです。なぜ後席があんなにもペラいのか！　とは言え、日常的に人を後ろに乗せることもないのでコストの割り切り方としては正しいのでしょうけどね。気になる人は試乗車でチェックしてくださいね。

○エンジン音
いいですね～。１人乗りで信号先頭だったら、毎回レッドゾーン手前まで引っ張って変速してました＾＾人によっては、エンジンが頑張って残念とか、静粛性に難有り、とかって感想になるかもしれないですけど、私はハマりましたねー。今、こういう味付けの車って輸入車含めても少ないですよ。エンジン音はもっと主張させていいのにね。

○加速
はっきり言ってめっちゃ遅いです笑　１速で限界まで回す→２速で4,000回転くらいまで回す、くらいで法定速度に乗るんです。だから、ある意味毎回パワーを使いきれてこれはこれで楽しかったです。スポーツモード入れてキビキビ走らせてこそのデミオ。積極的にパドル変速でアップダウンをクリアー。峠を走るのが楽しかったなー。ただし、エコ制御が入るので、発進はもっさりです。その設定は要らなかった。

○ブレーキ
リアがドラムですから、ディスクのようにスーッと制動力が立ち上がらず、ググーッと効く感じです。実用的には十分ですが、スイフトなんかは４輪ディスクですから、そのうちデミオもディスクになるといいなーとは思います。リリースマナーなんかは完璧に近いです。

○エンジンブレーキ
小排気量ＡＴなので２速に落としても坂道での減速はあまり得られません。高速域では３速使うとエンブレとしては十分でした。パドルはエンブレよりも、上り坂でのシフトダウン用途で使うことが多かったです。

○スポーツモード
変速スケジュールが変わり、常時3,000回転くらいまで引っ張ります。60km/hで丁度３速3,000回転くらいなので、巡航時はもうシフトアップしていいんだけどなーとよく思っていました。あと、エンジン音が結構入ってくるので、普通に走ってるとうるさく感じます。音楽とか流してれば気になりません。慣れると常時スポーツモードＯＮでも違和感無く走れます。高速道路では、ノーマルモードだとシフトアップ＆ダウンがせわしないので、意外とスポーツモード固定の方が快適に走れました。高速域ではロードノイズが入るのでエンジン音もそんなに気になりませんしね。

○コーナリング
ロールが緩やかに立ち上がり、修正舵はほとんど不要です。A3よりはGolfに近い、と書けばイメージできる方も多いのではないでしょうか。本来の性格的には、ワインディングを飛ばすというよりは、低速で街中のカーブを気持ちよくクリアーしていく、という感じです。しかし、スポーツモードＯＮにして多少手荒に扱ってもよく追従してくれる二面性もあり、乗っていて飽きることはありませんでした。日常使う道で特にすごいなーと感心していたのは、第三京浜と横浜新道の接続部にある短いワインディングです。ここは、ほとんどの車がペースを落とさずに飛ばしているのですが、デミオも気持ちよくついていくことができました。

○乗り心地
納車当初はとても硬く突き上げも大きくて大変でした。鳴らしを終えて5,000キロくらい走ってもあまり変わらなかったのでこんなもんかな？と思っていたのですが、10,000キロ超えた辺りから角が取れて急激に乗り心地が良くなりました。私の感覚だと、Ａ３のＳラインが非常に足が硬いのに不快さがない秀逸な足回りだったのですが、それのやや劣化版という感じです。言ってしまえば、エンブレムだけAudiに取り換えてもそれほど違和感が無い。それくらいのレベルにあると思います。これは一度体験して欲しいです。

○アイドリングストップ
復帰時にははっきりとエンジンのかかる音がします。ここは、マイルドハイブリッド車と比較してしまうと明らかに見劣りするところです。復帰後の立ち上がりはスムーズでそこは良かったです。スイフト乗ったときも感じましたが、やはりマイルドハイブリッドはいいです。

○クルーズコントロール
私の買った年式では残念ながら設定無し。現行には設定可能になっております。これはあって欲しかった～。

○取り回し
最小回転半径4.7ｍはダテじゃありません。Ｕターンもほとんど切返すことなく決まりました。さすがコンパクトカーですね！特に、信号でのＵターンはタイミングによっては切返しが必要だと危険なこともあります。この取り回しの良さは素晴らしい。

○燃費
エアコン全開、エコ運転一切無し、で平均約15km/L程度でした。エコ運転すれば18km/Lくらい狙えると思います。

○居住性 
運転席＆助手席は十分。後席は広くはないですが、前席の下に足を潜り込ませやすいので、女性や子どもなら不満無く乗れそうです。

○積載性
夫婦２人での買い物＋＠程度の使い方で不満を感じることはありませんでした。たまに、後席もラゲッジ代わりに使ってます。後席を倒して荷物を積む機会はありませんでした。

○カーステ音質
純正オーディオですが、正直かなり良いと思います。基本的に声楽曲や練習音源を聴くことが多いのですが、特に不満感無しに聴けます。私が今まで試乗した車の中で、純正でこれだけ音質が良い車を作るのはマツダくらいです。音質にはこだわらずに買ったのですが、思わぬデミオの美点でした。

○静粛性
コンパクトカーとして考えれば、ロードノイズは相応に抑えられていると思います。ただし、高速域ではノイズはどうしても高まります。あとは、前述の通りエンジン音が主張しますので、それがダメな人にとっては評価を下げる点かもしれません。

○価格
あらゆる面においてクラスを超えた質感を実現しているので、コスパは相当に高いと思います。軽の上級グレードを買うより安いなんて信じられません。

○総評
新発売となったＣＸ－３のガソリンモデルの出来があまりにも良かったため、急遽手放すことになりました。色々試乗して来ましたが、試乗の帰りにデミオに乗り込むと、「あ、デミオの方が全然いいよね」と毎回のように感じていたことを思い出します。これだけ完成度の高い車なだけあって、最近では街ですれ違う機会も多くなりました。輸入車も含めて、私がコンパクトカーから選ぶならやはり今でもデミオを一押しします。なお、先日発売された新型スイフトですが、走りの軽快感や動的質感はスイフトの方が１枚上手かな、と感じました。デザインセンス等総合的に見ればデミオがおすすめですが、購入を検討される際には是非スイフトと比較試乗をされることを推奨いたします。広さ重視ならフィットですね。１年８ヶ月という短い付き合いとなりましたが、初めての車ということで今後も忘れることのない１台になりました。次のオーナーに大事に乗ってもらえることを祈っております。ありがとう、デミ！

ちなみにナンバーは結婚記念日でした♪