Nさんレッスン(1/11)
Nさんの新年初レッスンでした。
Nさんは発声についての理解が進んできたので、応用編となる、喉頭の使い方についてのレッスンをしました。
まずは上の響きでまっすぐに歌えることが大事なのですが、それができてきたら、喉頭との連携を使えるようにしていきます。
喉頭の使い方というのは、単刀直入に言うと、喉頭で喋るような感覚です。この感覚はイタリア語でもドイツ語でも英語でもネイティブには自然にあるものですが、日本人には大きく欠如している感覚だと思います。
文字通り、喉で喋るわけです。もちろん、喉声ではありません。
喉頭で発音することを教えると、一時的に響きが暗くなることがありますが、ここが我慢のしどころです。
喉頭を使う→響きが落ちる→間違ってるから上の響きを意識する
このような思考に陥ると、声楽のテクニックは大きなミステリーになると思います。
そうではなく、喉頭を適切に使うことで自動的に上の響きが付加される、という方向に理解します。
Nさんはとても素直で変なことをしないので、その点とても教えやすいです。
喉頭のテクニックも概要を教えただけで、随分と深みのある響きになりました。
帰りの電車の中で、今後やりたい曲を楽譜を見ながら一緒に話してました。
今年のNさんの成長がとても楽しみです。