Hさんレッスン(10/28)
Hさんは前回のレッスンが風邪でお休みになり、また、仕事が繁忙期に入ってしまったため、なかなかレッスンに来られずにいました。
土曜日は職場合唱団の休日練習日だったのですが、その練習開始前にレッスンに来てくれました。
まず過去の復習でコンコーネを歌ってもらったところ、外向きに歌うエネルギーがかなりの程度減ってしまっていて、全体的に音色が暗く引っ込んでしまっていました。これは第三者が聴いてあげれば、耳さえあればすぐ指摘できることなのですが、ずっと1人で歌っていると陥りやすい罠の1つです。
Hさんにそれを指摘したところ、「あ~そっか~」という反応をするのですが、具体的にどうすればいいの??という感じでしたので、再度発声の考え方からおさらいし、呼吸法を整えました。どうやら、楽譜に集中していたのも歌いにくい原因だったようで、目線を遠くに設定し、少し上向き加減で息を吐けるようにしたところ、元通りの彼女の煌びやかな音色が戻ってきました。
「あー!!これだ~!」と満足そうに笑われていたのが印象的でした。NさんもHさんも、発声法について私を信頼してくださり頼ってくれるのはとても嬉しいことです。・・・が、彼女たちくらいのレベルにあるのならば、もう少し自分一人で試行錯誤して改善できるようになってくると、なお良いなと思います。
コンコーネで発声バランスを修正したところで、第九を少し指導しました。才能なのでしょうか、かなり外国語の発音タイミングについて良いところをついています。
子音を邪魔者としてとらえるのではなく、母音を導き出す仲間として考えてあげて、と指導したところ、よく息が流れるようになりました。そもそも母音ができていない人には指導しても理解されないので言いませんが・・・。
なかなかに充実した1時間になりました。
次回は職場合唱団の定演後になるでしょうか。