声楽・合唱と車好きのブログ

趣味だからこそ極めたい。そんなアマチュア声楽家の日記兼雑記です。レッスンの申込みも受付中です。

趣味の声楽・合唱に関すること、車に関することについて、日記・雑記形式で書いています。
結構毒舌になることがあるので、その点ご容赦くださいませ。

K先生のレッスン

私は、Y先生(ソプラノ)とK先生(テノール)の2人の先生に師事しています。


K先生には師事して6年くらいになるでしょうか?はっきりとは覚えておりませんが。


私はドイツ歌曲が勉強したかったので、ドイツ歌曲が専門とHPに謳っていたK先生にレッスンをお願いすることにしたのです。


K先生のレッスン方針は、大雑把に言うと、「今出せる声で、最も良い演奏をしよう」というものです。非常にアマチュア目線に立った方針であると思います。


一方で、”声そのものの魅力”を追求する面は少ないです。多少発声が無理していても全体的にまとまっていればよし、という考えですからね。


発声もやるにはやるんですが、指導は抽象的で体系化されていないので、私自身がK先生から発声面で学べたことはそれほど多くありません。一応フースラーの発声理論に基づいた指導をされているようですが、私はそもそもフースラーの理論には懐疑的です。(フースラーの発声理論とは、超大雑把に書くと、色んな方向に声を”あてる”ことで、各種筋肉群を強化する理論。ただし、その強化した後最終的にどのようなテクニックで歌うのかについては言及が無い。←だからあまり信用してません)


K先生自身が本番を歌わないレッスンプロですから、それは仕方ないのかもしれません。あとはリート歌手にありがちな、―先日のヘンシェルさんもそうでしたが―”極端な弱音を好む”傾向にあります。私は、いくら弱音でもお客さんに届かなきゃ意味ないよね?と思う人なので、ずっと疑問に思っていました。


そんな折、Y先生に師事することになりました。


Y先生は、「まずは声楽的に健康であること。表現は健康な声が出せるようになってから考えるべきこと」という方針です。私はY先生に習って、「やっぱりそうだよね。そもそも声が飛んでないのに表現しようとしたって歌手の自己満足じゃん」という自分の見解の正しさを実感したのです。それは、Y先生がレッスンプロではなく、常に現役で活躍されるオペラ歌手であるからこそでしょう。そういう意味では、私の歌に対する姿勢はアマチュアのそれよりはプロに近いものなのかもしれません。


Y先生にも、「○○君はこういうレッスンを求めてるんでしょ?私は、アマチュアの範囲で歌えればいいって人にはこんな難しいこと教えないから。だって、それはお互いに楽しくないし、辛いだけ」と初期の頃言われました。あぁ、この人は私のやりたいことをよく理解してくださっているなぁ、と思いましたよ。


それで、K先生に戻りますが、私はY先生に教わったベルカントの発声で歌いたいんです。しかし、最近はそのように歌うと、すぐにK先生から表現面での手が入ります。もっと弱くとか、言葉のニュアンスとか。でも、その指導には必然性が無いんですよ。私はソロで自立して自分の表現で歌いたい。だけど、K先生のレッスンは、K先生の表現・解釈を生徒にコピーさせるものなのです。これは、歌手としてはフラストレーションが溜まります。


「じゃあ、そうK先生に言えばいいじゃないか」


そう思われるのもごもっともですが、声楽レッスンというのは特殊な時間と空間なので、先生は絶対な雰囲気があるのです。こちらの提言は”口答え”のようなニュアンスとして先生に伝わってしまうことが多いんです。で、思うわけですよ。何で高い謝礼払ってレッスンに来てまでこんなに気を遣わなきゃいけないんだろう。。ってね。


K先生のレッスンスタイルを否定はしませんが、私の求めるものではありません。私はY先生のレッスン方針を支持しますし、私の生徒にもその方針で指導しております。


正直K先生とはそろそろ決別すべき時期に来ていると思いますが、6年のしがらみというのはなかなか大きいものです。実は、一度Y先生に師事し始めたことを伝え、やんわりとレッスンをお休みしたい旨相談したことがあったのですが、「○○君が辞めることは僕の門下にとって大きな痛手だ。頻度が減っても構わないから辞めないでくれないか。」と強く慰留されてしまったのです。私も人間ですから、そこまで言われてしまうと「いや、辞めさせていただきます」とは言えませんよ。。。はぁ。


となると、レッスンの中ではK先生のおっしゃることを聞きつつも、本番ではY先生に習った発声で歌うということをしなければならないんですねぇ。


奇しくもK先生門下の発表会が11月にあります。K先生には申し訳ないけど、本番は私の好きに歌わせていただこうと思っております・・・。


だから、K先生のレッスンに持っていく曲も、比較的明るく歌えるような曲にしていこうかなーと思いますよね~。


ちなみに、K先生の下でシューベルトの三大歌曲集を終えました。発表会では水車小屋の娘から抜粋して歌おうかなと思ってます。


本番後はシューマンのリーダークライス(op.39)をやろうかなーと考えてます。シューマンは、詩人の恋を一通りやりましたが、ちょっと深く勉強したいと思っているので。


長くなってしまいました><

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