Nさんレッスン(11/21)
定演後初のレッスンはNさんでした。別に定演を目標に置いたレッスンではありませんが、合唱団的にはこれで年度が切り替わるのでしょうか。
来年にかけては、イタリア古典歌曲を勉強していくことにします。
Nさんの人格的・女性的魅力を声に表現できるようにしたい!と力説したのですが、本人はきょとんとしていました。。。上手く噛み合えば素晴らしいソプラノ歌手に育つと思うのですが、本人の自覚しない魅力を引き出していくのも先生の努めなんでしょう><
イタリア古典歌曲をどこから勉強していくかは迷うところでしたが、「O notte, o Dea del mistero」をやることにしました。声楽初心者であれば、もっと他の選曲もあろうかと思いますが、もうNさんは十分に声が育ってきているので、この曲で表現力と呼吸技術を仕上げていきたいと思っています。
私はこの曲を通して学んだことはとても多いです。その技術を伝えたいと思っています。
あまり焦らずに、場合によっては数か月単位で1曲ずつ見ていくつもりです。
ところでNさんは独特の感性をお持ちで、ときどき私もハッとする表現をされることがあります。昨日は、「あ、何かわかった」と言い出して、実際に良い呼吸と響きになったので、「どうやったの?」と聞いたら、「船の先頭にいるイメージです」だそうです。
全く意味わからないじゃないですか?www
で、よく聞いてみたら、すごく的を射ていて、
・船が大海原に漂っている(視野を広く持てる)
・船が進む(推進力、息をまっすぐ吐く)
・船の先頭にいる(三角形の頂点、鋭くポジションを取る)
という要素をカバーできるようです(Nさんの中で)。
なるほどなーという感じです。
今度他の人のレッスンでも使ってみようかなw
ちなみに自分がそのイメージを使って歌ってみたところ、Nさんほどは機能しませんでした。これが理論派と感覚派の違いなんでしょうかねー。