声楽・合唱と車好きのブログ

趣味だからこそ極めたい。そんなアマチュア声楽家の日記兼雑記です。レッスンの申込みも受付中です。

趣味の声楽・合唱に関すること、車に関することについて、日記・雑記形式で書いています。
結構毒舌になることがあるので、その点ご容赦くださいませ。

声が先か、歌詞が先か(音源有り)

日曜日の本番を歌って悩ましかったのが、標題です。


録音を聴いてくださった方はどう感じられたでしょうか。


独立した1曲の歌曲を歌うのであればまた違うのですが、このように歌曲集の中から抜粋して歌う場合、抜粋とは言え、そのストーリーや場面展開を頭に入れた上で歌う必要があります。


そうするとどうしても表現上許容される声が限られて来るように感じられるのです。


色々と悩んだ結果、本番では言葉を喋ること、歌詞のニュアンスを伝えることを最優先事項として考えて演奏しました。録音だと私の声はホールでは響きすぎてしまいよくわからないかもしれませんが、お客様からはとても言葉がよく聴こえてきたとの評をいただきました。


しかし、ニュアンスを表現しようとした分声の響きがある程度犠牲になったのは否めません。おそらく、Y先生ならばまず声!と指導されたことでしょう。ただ、今回はK先生門下だったので、あえてニュアンス面に振ってみたわけです。


どちらが優れているのか、というよりも、演奏に対する考え方の違いな気がします。喋らずにひたすら良い声で歌い続けたいなら、ドイツ歌曲じゃなくてイタリアオペラを歌えばいい話です。・・・というのは頭の片隅にありつつも、やはり自分としてはイタリアオペラを歌うときのような解放感ある声で歌いたいなぁと思いました。


もちろん、レッスンの中では色々とやりました。とにかくひたすら良い響きで歌い続けるパターン、喋ることに徹するパターン・・・など。本番では7:3くらいで言葉に振ってます。


本番前レッスンの録音で、逆に声の響きを最も重視して歌ったパターンがあったので、参考に上げてみます。内容を知らない人が聴けばこちらの演奏の方がストレートに「いいなぁ」と思えるものかもしれませんが、歌詞の内容を知っている人が聴くとどう感じるのかなぁというところです。


余談ですが、この演奏はY先生のテクニックによる響きです。私がレッスンしているのはこのような響きで歌えるようになるためのテクニックであり、このブログでも紹介している技法です。


端的に言えば、ドイツ語をベルカントで歌うとこうなりますよ、というものです。


でもねー、ソロのリサイタルを色々聴くけど、こうやってドイツ歌曲歌っている人いないんですよー^^;


あー、悩ましい!笑


・レッスン音源

ttp://firestorage.jp/download/ba247e58952e2d5ea63bb4bb1c204e88fabb52bb

×

非ログインユーザーとして返信する