Y君(テノール)レッスン(9/3)
今日は、レッスン生唯一の男性にしてテノールのレッスンでした。
多忙な職場のようで月1で通うのが精一杯な方ですが、よく勉強してくださっています。
彼の強みは特に高音です。
高音が出ないテノールは正直存在価値が危ぶまれると思いますが、彼はレッスン開始一年足らずでHiDくらいまで出せるようになりました。
彼の課題は、パッサージョでのバランス感覚がまだ未熟なところでしょうか。かなり惜しいところまでは来ているので、来年にはほとんどプロのテノールの声に成長している気がします。
あとは、合唱のテノールの音域は彼にとっては低く、声を作ってしまいがちなのが厄介なところです。
ソプラノにも言えることですが、合唱ではたとえ周りの傍鳴り声にかき消されたとしても、発声テクニックを死守することが大事です。
宗教曲中心に歌うのであればあまり心配無いのですが、特に邦人の作曲家は「声楽のこと何もわかってないな!お前!」と言いたくなる譜面がざらにあるので、注意が必要です。
低声にとっては合唱音域も声楽音域に近いのであまりそういう心配は無いのですが、高声で合唱とソロを両方やる人は結構大変かもしれませんね。